TAKENAKA DESIGN WORKS vol.63に選出
昨年撮影させていただいたゼブラ野木工場が竹中工務店社内誌、TAKENAKA DESIGN WORKS vol.63 2024 SPRINGに選出されたとを、先月ご担当の設計者の方からご連絡をいただきました。この建築は、竹中工務店東京支店でポスターとしても飾られている上、SDA賞も入賞されたようで撮影させていただけてありがたいなと感じています。1年程前に撮影させていただいた案件で、月日が経つのが早いなと感じつつ、当案件の撮影では色々なことを考えたので撮影のことを思い出しながら当時どのように撮影したのか振り返ってみたいなと思います。
受賞を目指した建築写真と竣工写真撮影
依頼内容は建築関係の賞応募に出すことが1つと竣工写真撮影が1つです。そして賞応募に出す補助動画をタイムラプスで印象的なファサードを時間経過とともに見せたいとのことでした。ご相談いただいたのちにドローンもどうですか?とご提案させていただき、ドローンでの撮影もおこなった経緯があります。
受賞を目指した撮影とは
建築関係の賞で有名なものは日本空間デザイン賞、BCS賞などがあります。どの賞に応募するかは撮影時点では聞いていませんでした。心持ちとしてはいつもと変わらず、設計担当者のお話を聞きつつ建築の特徴を捉えて、それを伝えるために撮影することです。各々の賞には特徴があり、建築、内部空間、マテリアル、サインデザインなどの分野に分かれていたり、それら全ての総合的賞もあります。今回は特にファサードに物語があるので、1日の光で変化するファサードを撮影しました。
建築の特徴
設計の方のご要望を聞きながら、この建築は特徴的なファサードとファサードの前にある緑地が印象的だったので、それらを中心に撮影しました。日光の影響で表情が大きく変わる特徴的なファサードは美しかったです。お話できないことがたくさんあります。色々と設計の方からお話をお聞きしたことがいっぱいあるのに書ききれないのが残念ですが、歴史ある企業の新しい工場の建て替えとあって部分的に旧工場のものを使用したり、効率化するところを効率化したり、その上で働きやすくクライアント企業を象徴する意匠を設計されているのは、理論とデザインが合わさった建築だなと撮影しながら感じました。
反省点
ドローンの写真も気に入ってくれましたし、提案した甲斐があったなとおもっていた矢先です。「俯瞰での写真を撮ればよかったですね。」と言われてしまいました・・・。というのは今回の工事は第一期工事で、一期というなら二期もあるのは当たり前です。気づくべきでした。俯瞰から完成予定の新棟を入れて一期からの変化を撮っていれば良い資料になっただろうにと反省です。クライアントからの提案の前に先に提案することが当たり前になれるよう努めていきたいと思います。