プロローグ
設計事務所のプロモーションと言えば、ポートフォリオやウェブサイト、SNSが一般的な手段として挙げられますが、最近では動画を活用する企業や事務所が増えてきています。
動画は視覚的なインパクトに加え、建築写真や竣工写真では表せない空気感、体感、時間などを感じさせてくれます。
この記事では、設計事務所が建築動画をどのように活用できるか、そのポイントと効果方法についてご紹介していきたいと思います。
1.動画を活用する効果
1.1 設計の意図
動画は設計者の意図をより鮮明にさせる部分があります。建築は外部と内部が存在しており、いづれかまたは両方を設計されるその意図、方向性、実現したい世界、運用方法など設計者の狙いがあります。他にもメンテナンスのしやすさなどあげればキリのない情報を取捨選択し、選択したものを伝える動画は設計をより深く知ってもらうツールになりえます。
1.2 ブランドイメージの向上
プロフェッショナルな動画は設計事務所のブランド力を高めます。洗練された映像、音楽、ナレーションの組み合わせは、事務所が求めるデザイン哲学や想い、技術力や設計者の人間性まで表現できます。弊社では建築物にフォーカスして撮影していますが、インタビュー撮影、撮影した動画の拡散などが得意な会社やアプリケーションもあるので、建築写真だけではなく動画も視野に入れた撮影計画・運用をおすすめします。
1.3 SNSやウェブサイトでの活用
短時間でインパクトを与える動画は、やSNSウェブサイトでの拡散に最適です。InstagramやYouTube、LinkedIn、tiktokなど、多様なプラットフォームで活用できます。動画の良い点は拡散力とデジタルデバイスで活用しやすいということです。持ち運びが簡単で、それらに有効な動画は長期間持続的な効果を発揮し続けてくれます。
2.写真か動画かどちらかを選択する場合
以前撮影費用の上限が厳しく、写真か動画かどちらかを選ばなければいけなかったクライアントの方がいらっしゃいました。その方は写真を選び、撮影させていただきました。そんな時でも写真をスライドショーにして動画をつくれば、見方も変わりますし納品写真ではボツカットだったものが動画では活きていることがありました。逆も然りで、動画から写真をスクリーンショットするという方も聞いたことがあります。個人的には良いと思ったカットがブレている可能性があると思うので、写真として使えればラッキー程度で動画から写真をつくることもアリかなとおもいます。ただし画質は求めないでください。
2. 動画を活用する
2.1 クライアントへのプレゼンテーションに活用
動画はクライアントへの提案をより説得力のあるものにします。 今までの実績や会社紹介などでインパクトのある動画を見せることで、クライアントとのつながりを円滑で強固にすることができます。
2.2 SNSやウェブサイトでの発信
短尺の動画をSNSやウェブサイトに投稿することで、プロジェクトの魅力を広く発信できます。 同様に、Instagramでは30〜60秒の動画、YouTubeでは1〜2分程度の詳細なプロジェクト紹介動画を活用するのがおすすめです。継続的に発信していくことで設計の世界観やブランディングをおこなうことができます。
2.3 採用活動における活
事務所の雰囲気やプロジェクト規模を動画で伝えることで、求職者に「働いてみたい」と思わせるきっかけを作ります。実際に設計している建築や、そこで働くスタッフの活動を動画で伝えることは求職希望者を多く呼ぶことに貢献できます。
3.写真か動画かどちらかを選択する場合
以前撮影費用の上限が厳しく、写真か動画かどちらかを選ばなければいけなかったクライアントの方がいらっしゃいました。その方は写真を選び、撮影させていただきました。そんな時でも写真をスライドショーにして動画をつくれば、見方も変わりますし納品写真ではボツカットだったものが動画では活きていることがありました。逆も然りで、動画から写真をスクリーンショットするという方も聞いたことがあります。個人的には良いと思ったカットがブレている可能性があると思うので、写真として使えればラッキー程度で動画から写真をつくることもアリかなとおもいます。ただし画質は求めないでください。
まとめ
設計事務所が動画を活用することは、概念的トレンドではなく、これからのプロモーションのスタンダードになりつつあります。 動画は建築の魅力を視覚的に伝えるだけでなく、事務所を認知させ、クライアントや採用候補者との接点を広げることができます。
ぜひ設計事務所のプロモーションに動画を取り入れ、その効果を体感してみてください。
ほんの30数年くらい前はHPなんか誰が見るの?と考えられていた人たちもいたぐらで、それを打破したのはYahoo!の検索エンジンでした。検索先にあるHPを見る人が爆発的に増えたことがきっかけで今では当たり前になっています。
プラットフォームの浮き沈みはありますが、そこに載せる写真や動画はなくならないと思っています。御社の歴史をしっかりと残して発信していく。そんなお手伝いができたらいいなと思っています。