
先日、こんな連絡がありました。
「以前撮影していただいた建築写真、今度出版予定の本に使わせてもらえませんか?」
ありがたいことに、撮影した作品がまた別の形で生かされる。
そんなお話をいただくたびに、やっぱり写真って“記録”だけじゃなく“伝える力”があるんだなと実感します。
でも、ここでひとつ大切なことがあります。
それが 「二次利用」 という考え方。
二次利用ってなに?
簡単に言うと、「最初の目的とは別の用途で、同じ写真を使うこと」。
今回のケースだと、
- 最初の撮影:建築会社のウェブサイト用
- 今回の使用目的:出版される書籍の中の紹介ページ
目的が変わると、それは 新たな使用 にあたるので、使用料(ライセンス料)が発生するのが一般的です。
じゃあ、どんなふうに決めていくの?
実際にやり取りをしながら、こんなことを確認していきました。
- どの写真を使いたいのか?
- どんな本?
- 発行部数は?
- 電子書籍にもなる?
- 「撮影:〇〇〇〇」ってクレジット表記は載せてもらえる?
これらの情報が分かると、使用料をどのくらいにするか、より適切に判断できます。
例えば今回のケースでは…
- 使用写真:5点
- 使用先:建築専門書籍(10,000部発行)
- 電子書籍あり
- クレジット表記あり
- 使用期間:無期限
という内容だったので、写真1点につき 10,000円、全体で 50,000円+発行規模に応じて調整 → 合計 75,000円(税別) というご提案にしました。
先方にもご納得いただき、無事にライセンス許諾へ。
ついつい忘れがちなポイント
このやり取りを通じて思ったのは、
**「撮ったあとの写真の使い道って、意外と流動的」**ということ。
SNSでシェアされたり、他社が使いたいと言ってきたり、メディアに掲載されたり…。
撮影の段階では想定していなかった使い方が、あとから出てくるのはよくあることです。
だからこそ、最初にきちんと契約しておくこと、
そして後から使いたい場合には、使用許諾と料金をクリアにしておくことが、お互いにとって安心です。
まとめ:写真は“一回きり”じゃない
写真って、撮って終わりじゃない。
そこから新たなストーリーが生まれることもある。
でも、そのたびにちゃんとした取り決めがあることで、
写真の価値も、関係性も、丁寧に守られていくんだと思います。
もし「過去の写真を別の場面で使いたい」と相談があったときは、
遠慮なく「これは二次利用なので」と伝えてOK。
その上で、使用目的や範囲に応じたライセンス料をご案内してあげましょう。
必要があれば、契約書や見積もりのテンプレートもご用意できます。
「写真の権利、どう扱えばいいの?」と迷ったら、ぜひお気軽に聞いてくださいね