プロローグ
こんにちはペップ矢原です。私たちは建築写真と動画の撮影を通じて、建築物が持つ美しさやおもしろさ、ストーリーを広く伝えるお手伝いをしています。
私たちの出発は従来の建築写真事務所でした。ですが活動していく中で、写真の可能性と特性上の限界を感じることがあり動画を撮影しようと思い至りました。
建築を知っていただくこと、設計者のスタイルを表現し伝えることはオンラインとオフラインでのコミュニケーション両方でできることだと思います。その両輪をうまく使うためには写真と動画どちらも必要だと感じました。
そして私たちは1日で写真と動画を撮るということを考え実行していく。そこに価値があると感じています。それは両方撮影することでクライアントにメリットがあると確信しているからです。
1日で写真も動画も?できるの?
建築物の撮影は時間がかかるもの…そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。確かに限界はあります。でも私たちは 様々なクライアントに対応するためスピードと品質の両立 を可能な限りおこない、応える体制をつくっています。1日で撮影を終えることで、プロジェクト全体のスケジュールを圧迫せず写真と動画をご提供することができます。
どうして1日で撮影することがいいの?
- スケジュールの無駄をカット
そもそも写真と動画で別の撮影会社に頼むことは手配作業が2倍になります。そして2社の撮影スケジュールを組むのも大変な場合があり作業効率が良いとは言い難いです。1社で撮影可能であればそして1日で撮影できれば手配作業・計画スケジュール制作が容易になります。 - 一貫性のあるクオリティ
同じ日に撮影を行うことで、天候や光の状態が統一され写真と動画のイメージにズレが生じにくくなります。これによりウェブサイトや資料で使用する際に視覚的な統一感が保たれます。そして撮影スケジュールも天候の影響を受けにくくなります。 - 特殊撮影にも対応
「ドローンでの撮影が必要なんだけど…」「高所からの映像を撮りたい!」というご要望もお受けすることができます。もしドローンが飛ばせないエリアでは他の方法で柔軟に対応します。
写真と動画で建築物の魅力を引き出す理由
写真は造形的に空間的に美しく、静的に。
動画は空間や時間の流れを、動的に。
この2つを組み合わせることで、建築物の全体像とその場の雰囲気を互いが補完し合うことで伝え切れると感じています。例えば写真で目を引き、動画で空気感を届ける。資料やコンペで使う際も、統一感のあるビジュアルが信頼感を高めてくれます。
プラットフォームにおける写真と動画の拡散力・見られる頻度
広告研究において、静止画と動画はどちらが効果的かという実験データを目にしたことがあります。
ある商品の広告を静止画と動画で出して、どちらが商品の販売売上が高いかという調査をおこなった結果、動画の方が約6倍の売上があったという結果がでたそうです。これは動画が持つ情報量は静止画の約5000倍と言われており、そしてその情報を見た人たちが受け取りやすいからだと思います。
そういったデータからわたしは写真と動画で特性上、役割が違うと思っています。そして2024年現在一般的に使われているアプリケーションや、コンペ、展示など写真か動画かどちらがクライアントが望む効果が発揮されやすいかはそれぞれだと思います。
写真の特性を活かした使用例
・ポスターや看板、展示空間など特定の場所で影響を与え続ける使い方
・パンフレットや資料、プレゼンテーションでの使いやすさ
・ネット環境での発信の容易さ、物量を生かした発信
・制作コストの低さなど
動画の特性を生かした使用例
・一度の接触では写真よりも動画の方が圧倒的に興味関心を引きやすい
・現在一般的なSNSは動画の方が拡散力・認知力が高い
・広告宣伝効果も動画の方が高い
上げればまだまだ特性はあると思います。
簡単にいうと写真はモノとして強く、動画はデジタルとして強いです。
これらの効果を得ていただくために、私たちは写真と動画を撮影するスタイルに至りました。
最後に
建築は多くの人が携わり完成するものです。わたしたちは、その建築をまずは設計者に寄り添い伝えるお手伝いをしたいと思っています。建築の物語や作品的おもしろさなど多くの魅力を伝えるために写真と動画のどちらも必要です。
建築や建築から感じるつくり手たちの魅力を伝えるお手伝いを続けていけるよう勤めていきたいともいます。